Genesys Cloud の音声データを MiiTel に連携する

この記事では、MiiTel の Incoming Webhook と AWS を利用して Genesys Cloud の音声データで応対履歴を作成する方法について説明します。

手順概要

  1. 必要な環境の準備
  2. Amazon S3 の設定
  3. Genesys Cloud 側の設定
  4. API 連携の設定

全体構成


1. 必要な環境の準備

開発者が用意するもの

  • Genesys Cloud アカウント
  • 音声保存用の Amazon S3
  • Genesys 連携に必要な IAM Role, Policy
  • MiiTel の Incoming Webhook 利用環境 (図の Lambda に該当するもの)
  • Genesys Cloud API 利用のための Credentials

サンプルコード(準備中)

  • S3, IAM Role, IAM Policy の作成
  • 音声データ、メタデータ取得及び Incoming Webhook を実行するための Lambda 関数

2. Amazon S3 の設定

Genesys Cloud の音声データを保存する Amazon S3 バケットと各種ポリシーを作成します。付与する権限の詳細については関連リンクをご参照ください。弊社サンプルコードを利用する場合は、この設定は不要となります。

  1. AWS のマネージメントコンソールから S3 Bucket を作成します。
  2. S3 バケットに対する IAM ポリシーと IAM ロールを作成します。

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3. Genesys Cloud 側の設定

手順 2.で作成した Amazon S3 バケット、各種ポリシーと Genesys Cloud の関連付けを行います。弊社サンプルコードを利用する場合もこちらの設定は必要となります。

レコーディングの設定

Genesys Cloud にログインし、音声データの録音設定を行います。

  1. 「管理」>「テレフォニー」>「トランク」から該当の電話番号を選択します。

  2. 表示された「外部トランク」の「メディア」セクションからレコーディングをONにします。

  3. コーデックは Incoming Webhook で受け入れ可能な「PCMU(G.711 μ-law)」を選択します。

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S3 Integration 設定

録音したデータの保存先を Amazon S3 バケットに設定する為、Genesys Cloud に AWS S3 Integration を設定します。

  1. 「管理」>「統合」から AWS S3 を選択してインストールします。

  2. インストール後、「統合の編集」からプロパティにバケット名、ログイン情報に作成した IAM ロールを設定します。

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Genesys ポリシーの設定

Genesys ポリシーの設定を行います。音声データのエクスポート先には、作成した Amazon S3 を指定します。その他のポリシーについては関連リンクをご参照ください。

  1. 「管理」>「品質管理」のポリシーよりポリシーを作成します。

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4. API 連携の設定

Amazon S3 に保存した音声データに関する通話履歴等のデータ取得を行う為には、Genesys が提供する API を利用します。弊社サンプルコードを利用する場合もこちらの設定は必要になります。

Genesys 資格情報の発行

  1. 「管理」>「統合」> 「OAuth」から「クライアントアプリの追加」を行います。

    • アプリ名や説明、アクセストークンの有効期限を設定します。

    • 付与タイプは「クライアントの資格情報」を選択します。

    • 「役割」タブで役割(Admin)を付与します。


補足1. 作成したアプリケーションのスコープを設定する場合は、「承認済みアプリケーション」から設定を行います。(https://developer.genesys.cloud/authorization/platform-auth/scopes)


補足2. 組織IDについては「管理」> 「アカウント設定」>「組織の設定」から確認が可能です。


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以上で設定は終わりです。Genesys Cloud の通話が S3 バケットに保存されていることをご確認ください。


注意事項

  • 通話終了後 Amazon S3 へ音声データが保存されるまで時間を要する場合があります。